緊急提言!! 朝倉未来へ 「いろんな意味でここが踏ん張りどころ、人生の土壇場、正念場だよ」
──朝倉未来vsYA-MAN戦で未来さんが77秒でKO負けです!
前田 試合について分析すれば、YA-MANの作戦勝ちだったね。最初からYA-MANが前に出て、間合いを詰めて、未来の打ち気を誘ったところでカウンターでしょ? 完全に未来のリズムに被せてきたね。でもね、こういう負け方ってRIZINの前に出てたロードFCという大会でもやってるんだよ。その大会で2連勝してたから、次はカウンターパンチャーを当ててくれって運営に頼んだんだよね。そしたら、そいつにやられたんだよね。その時と負け方が似てる。だから、YA-MANの作戦勝ちだね、カウターパンチャーにはカウンターでっていうね。
──油断してたんですかね、未来さんは。
前田 YA-MANなんて普段からスパーリングでボコボコにしてた相手だったんで絶対の自信があったんでしょ? それが試合してみたら逆にボコボコにされて。道場で勝てるっていうのと、試合で勝つっていうのは違うんだよね。頭のいい子は、道場では自分の弱点練習や苦手のことを練習するんだよ。だけど、未来は相変わらず自分の得意の練習ばかりしてたんでしょう。自分の弱点練習をしてないんだろうね。
あのね、前の取材で言ったと思うけど、今日みたいなことは朝倉未来VS平本蓮戦が組まれた時に起こるんじゃないかと思ってたんだよ。
──そうでしたね。前の記事では「今後RIZINでは朝倉未来VS平本蓮戦が組まれるかもしれないね」と言ってましたね。
前田 もしそうなったら、打撃で負ける可能性は高いねって話をしたんだけど、その前にYA-MANがダークホースだったとはね。
──でも、前の記事で前田さんはYA-MAN戦も危ないって言ってたんですよ。未来さんは負けるかもしれないって。ただ、その部分を原稿チェックで削ったんですよね、前田さんが。なぜ、削ったんですか?
前田 削ってた? なんでだろ? なんとなく予感はしたんだけど、「散々練習も一緒にやってるYA-MANだからいくらなんでもな」って思ったからかもしれないね。それで削ったんだと思うけど、俺が思っていた以上に未来が弱点練習をしてなかったんですよ。間違いなく。オープンフィンガーグローブってガードしてもガードの隙間から入るし、それを本人が誰よりもよく知ってるはずなのに舐めてたんだよ。
──今回の負けで、今後の日本の格闘技界にも影響出ますよね。
前田 これからは海の頑張り次第だね。あとは鈴木千裕くんだね。千裕くんは未来が持ってた運をさらって行った感じだね。
──未来さん自身の今後についてはどう思います? 「引退する」と言っていますが。
前田 でもね、引退すると未来の没落が始まりますよ。ブレイクキングダウンでも未来に挑戦するやつとか出てくるよ。そこでパタパタ倒せばいいんだけどKOできないと集収つかなくなるよね。
──ということは、ビジネスにしても格闘技にしても、そして未来さんの人生にしても、ここは踏ん張りどころだと。
前田 そう、踏ん張りどころ。本当に踏ん張りどころだよ。これで引退したら、「あ~あ、つらくなって引退したんだな」っていうふうにしか見えないよ。だから、いろんな意味でここが踏ん張りどころ、人生の土壇場、正念場だよ。ここで朝倉未来はどうするんだ?っていうのをみんな見てるよ。ここからどういうふうに立ち上がるつもりなんだってことをね。
──絶対にビジネスじゃないですよね?
前田 それはあえて言わないよ、俺は。ビジネスっていうのもいいし、強さを求めていないっていうのもいいんだけど、これはちょっとカッコ悪すぎるでしょ? 未来、どうするの? これではいくらなんでもカッコ悪すぎるぞって。彼のこれからこそ、見ものだと俺は思いますよ。
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