前田日明と最新医療　

前田　いまね、新しい医療っていうの？　幹細胞の機能を活性化させるというか、効率よく働かせるための新薬みたいなものがあって、炎症を抑えて血管も再生させるみたいなんだよね。それを研究開発してやってるクリニックが銀座にあって、俺、先月から行き始めたんだよ。で、なんで俺がこのクリニックに興味を持ったのかっていうと元Ｋ−１の武尊なんだよ。この前のロッタン戦じゃなくて、その前の前のスーパーレック戦で武尊は腿の筋断裂になったでしょ、相手のローキックで。ところが、次の試合で普段通りに動いて勝ったでしょ。あれが俺、不思議でさ、普通、筋断裂したら手術ですよ。ところが、武尊は手術もしないで試合に出て勝つなんて、「なんなんかな？」って思ってたんだよ、正直言って。ほんで、ロッタン戦にしても試合の２週間前に左あばら骨と胸骨を折ってたんだって？　まともに呼吸もできないような状況だったのに試合ができたのも不思議でさ、「武尊、なんだ、こいつは？」って思ってたら、その銀座のクリニックが全面的に協力してたってことがわかって、アインプロスっていうんだけど、それを点滴で入れると傷とか身体の修復がメチャクチャ早くなるんですよ。

——そういうものがあるんですね。えっ、前田さんも効果あったんですか？　古傷いっぱいありますよね？

前田　いや、まだ一回だから目立った効果はないよね。ただ、もともと古傷だった足首が急に良くなったんだよね。俺の足首って脛骨を骨折したまま練習したり試合してたんで、曲がったままくっついちゃってたんだよ。それがあるんで凄い足首が硬かくて正座が全然できない感じだったんだけど、点滴を打ったら全然違ったんだよね。「これだったら無理すればなんとかかんとか正座できるな」っていうぐらいに急に柔らかくなったりとかね。